2025/07/17

おちんぽエッセイ・リターンズ|栗の花の香り「精子の香る知性に捧ぐ」

ある夏の終わりの夕方、

芝公園の近くを男と歩いていたら、彼が「栗の花の匂いがする。」と言った。


彼は東大卒だった。

専攻は工学系だった気がするけど、読書家で

私の得意な分野のことも詳しかった。


東大卒を鼻にかけている節があり、

常に自分の方が上だと言う意識がありそうだった。


彼は最近よく読んだ本の話をしてくれて、

内容に反応すると

「よく知ってるね。」

なんてふざけたことを言ってきた。


彼に「栗の花ってなんの匂いと一緒か知ってる?」って尋ねてみた。

彼は「知らない。」と答えた。


きっと、地球が学歴だけの馬鹿男を孕ませるために精子と同じ匂いの花を誕生させたんだ、って思った。


そして、今日も、街にはまだ、あの匂いがする。

少しは賢くなった?渡辺くん。

2025/07/16

【最終回】おちんぽエッセイ vol.5|チンポにおててを添えて〜しあわせ南無〜

この前、実家に帰っていたら、

父が股間を押さえながらトイレに駆け込んでいった。


頻尿らしい。

急に尿意を催すらしい。


私には、ペニスがない。

チンポコを押さえることで、尿意が和らぐのか——不思議だった。


トイレから出てきた父に、聞いてみた。

「意味はない」と言われた。


電車でも、大きく股を開いて、ポコチンらへんに手を納めている男性たちがいる。

彼らは、リラックスしているようだ。


チンチンは、男性にとって——

誇りでもあり、恥じらいでもある。


そんなチンポに、耳をあててみる。

波の音がした。


チンとして、ポ。


あの日の詩が、また聞こえた。



前回の記事はこちら💁‍♀️おちんぽエッセイ vol.4|朝顔と朝勃ち

2025/07/15

おちんぽエッセイvol.4|朝顔と朝勃ち〜種を残すということ〜

小学生が朝顔の植木鉢を持って歩いていた。


朝顔って、朝に花を咲かせ、夜はしんなりしてる。

夏の終わりには種をいっぱい残す。

また来年。


男性って、寝起きに勃起するらしい。

初めてみた朝勃ち。

あ、勃ってる。


まるで朝顔みたいだった。

次があるかどうかはわからない。


男って女の股ぐらから泣きながら飛び出してくるのに、また入りたがる。

不思議な生き物。


そこが無様で愛おしい。


射精は人類火星移住計画のためのロケットの残骸。

朝顔みたいにまた咲けたら、うれしいね。



前回の記事はこちら💁‍♀️おちんぽエッセイ vol.3|自由・平等・性愛(フランス革命特別編)