好意って、ぶつけられても困ることがある。
こっちが何とも思ってなければ、どう返していいかわからない。
たぶん「私も好き」って言ってほしいんだろうけど、
“好き”って感情、単純すぎてつまらない。
理由もなく成立するのが「好き」なら、
それって素敵な感情のようで、案外退屈だ。
しかも好意って、見返りがないと急に怒りに変わったりするでしょ。
あの変身がめんどくさい。だったら最初から悪意のほうがマシ。
だって、殴るつもりで来てるぶん、こっちも準備ができるから。
だから私は、悪意が大好き。
悪意には「バカ」「死ね」みたいな原始的なものから、
知性のにじむ高度な一撃まで、幅と奥行きがある。
「なんかムカつく」っていう原始感情から始まったりするくせに、
ちゃんと原因もある。背景もある。演出すらできる。
ブッダは、悪口は受け取らなければ相手に戻るって言ってたけど、
私はちゃんと受け取る。そして100%の力で殴り返す。
ラッピングを開けて、しかるべき場所にリボンをつけてお返しする。
好意は、誰にでも返せるものじゃない。
でも悪意は、
誰からでも受け取れるし、
誰にでも返せる。
だから私は悪意が大好き。
まるで、感情のプレゼント交換みたいでしょ?
しかも原価ゼロ。
お互いの知性と人生の含蓄によって、中身がぜんぜん違うの。
ね、面白くない?
今年のお中元、お待ちしております♡
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