2025/08/01

生けるプッシャー

ある国に行ったとき、日本語を話す人たちのパーティに顔を出した。


集まっていたのは、オタクばかり。

自分のことは何も話さず、アニメと漫画の話ばかり。

感情の機微もない。“オニイチャン”とか、もう無理。


そのなかで、ちょっとだけ雰囲気の違う“悪そうな”男性に聞いてみた。


「いいプッシャー、知ってる?」


彼は笑ってこう言った。


「いるよ。ある日本語話者のひとなんだけど、生け花の先生なんだよね。

だから、この界隈では“ikebana”が大麻の隠語になってる。」


あまりにも完璧だった。


植物の美を引き出すプロが、別の“感動”まで咲かせてるなんて。


私という花も、生けてくれないかな。

できれば、煙で燻して欲しい。

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