先日、DJイベントに呼ばれてプレイしてきた。
お酒とビートが渦を巻く場所は、ときどき“あの世の待合室”みたいになる。
灯りは薄暗くて、人の境界線も曖昧になるからだ。
何度か顔を合わせたことがある既婚男性がいる。
以前酔ったとき、こんな愚痴をこぼしてきた。
「妻はアーティストだったんだけど、結婚してから作品も作らないし、家のこともしなくてさ」
その言い方が妙に湿っていて、
“女ならわかってくれるでしょ”みたいな期待が透けて見えた。
本気で解決したいなら同年代の既婚男性に話せばいいのに。
なぜか女に向けてだけ、弱音を投げてくる。
彼は社長で、見た目もそこそこ整っている。
だけど周囲の人からは、
「女の子好きだよね、あの人」
と噂されているタイプでもある。
イベント中、突然、彼が私にこう言ってきた。
「俺のことエロい目で見てるでしょ?」
冗談のつもりなのはわかった。
でも、その瞬間、空気がひやりとした。
このセリフ、どれだけ美人が言っても安っぽいのに、
男が言うと急に“承認欲求の化け物”が顔を出す。
ああ、この人、
女性の反応で自分の価値を測る癖が抜けないんだ。
妻子持ちでも、そこは永遠に満たされないままなんだ。
こういう男は珍しくない。
自己評価が他人軸すぎて、
いくら愛されても底が抜けたバケツみたいに溜まらない。
餓鬼道の住人。
地獄のフロアで、
ビートに合わせて盆踊りしている哀れな魂。
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