2025/12/13

できちゃった進学

契約する前に妊娠してしまったから、
ある種の責任を取ることを「できちゃった結婚」と呼ぶ時期があった。
私が子供の頃、広末涼子と竹野内豊が主演のドラマのタイトルにもなっていた。

クラスメイトの間では、自分が“望まれてできた子”かどうか、
話題になることもあった。
私は第二子だったから、「たぶん関係ないな」と思って聞いていた。

しばらくして、親から電子辞書をもらった。
辞書のイディオム欄を読むのが好きだった。

ショットガンだったか、ウェディングだったか忘れたけど、
そのページの片隅にこう書いてあった。

shotgun wedding – 父親が娘を妊娠させた男に銃を突きつけて結婚を迫ること。
(できちゃった結婚)

──その言葉が、今でも頭から離れない。

17歳のとき、ある大学のオープンキャンパスに行った。
興味のあった学科の説明会で、またこの単語が出てきた。

ショットガン・ウェディング。

運命だ、と思った。

私はその大学に入学した。
受験の理由?できちゃったから。
運命でも、夢でも、射精でもなかった。

ちなみに三流大学だった。

——— ©️DSH / 2025

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