ペニス羨望

フロイトは思春期の少女が自分の父親にはついているペニスが自分にはないことに気づき不安に陥ることがあるとか、わけのわからないことを言っていた。でも今なら少しそれがわかる気がする。

あの頃、まだ立ちションは迷惑防止条例にひっかからなかった。

田舎道や公園の植え込みで、男たちは軽やかに立って放っていた。

うちの父も、ドライブの途中にどこかの草むらで気軽に用を足していた。

車を止め、ドアを閉め、少し離れて、空を見ながら、みた立ちション姿は風景の一部だった。

それが正直うらやましかった。

だからお風呂場で立ちションできるように練習してみたこともある。

でもうまくいかなかった。私は負けた。

女児向けの魔法少女アニメをみると

魔法少女はいつもでかいステッキを持って、明らかにオスの使い魔と仲良くしながら、スカートをなびかせて人知れず戦ってる。

大人になって気づいた。

魔法少女のあの魔法のステッキとあの使い魔はペニスのメタファーなんだって。

私ももう一度戦おうかな。