私は中学校で学級委員を務めていたこともある。
高校の生徒会の時と違って、浅ましい理由だった。
中2の後期と中3の前期に務めていた。
ずっと担任の女が同じで、生徒からかなり舐められていた。
若い女だったが、地味で小柄で垢抜けていなかった。
故に生徒から舐められ、処女とあだ名されて、嘲笑されていた。その生徒たちも処女なのに。
見た目が地味な上に、真面目すぎるせいで要領が悪かったのもあって、誰も彼女の声に従わなかった。
特に帰りのHRの時間がめちゃくちゃだった。
猿みたいに騒ぐ生徒が居て、無視すればいいのにいちいち反応するから無駄な時間が多かった。
私は早く帰りたかった。早く家に帰ってインターネットがやりたかった。
学級委員なんて誰もやりたがらないが、ひとり、内申点を気にしてなのかやりたがっていた女がいた。
Pさんという面倒臭い女だった。
この女は主人公気取りなのか、クラスをいつも自分の舞台装置に仕立て上げようとするのだ。
運動会でも、合唱コンクールでもしゃしゃり出てきては、男子が真面目にやってくれない!と泣き出し、その場を凍らせ、時を止める女だった。取り巻きの女達も放っておけばいいのに、何故か彼女の茶番を加速させていた。
放課後以降も行事の準備に付き合わされ、この女の三文芝居に付き合わされるのはすごく腹が立った。
一度泣き出した彼女に笑っては居られないジョークを言ったらすぐ笑い出したことがあった。
泣き顔と笑い顔の切り替えが早すぎてびっくりした。
私はこの女がいかにもな発言権をもち、リーダーシップを取ることを阻止することに決めた。
学級委員を決める日がある前からロビー活動をした。私は立候補することが彼女にばれないよう、こっそりとクラスメイトたちに投票をお願いしたのだ。
どうせ誰も立候補しないと思っていた彼女は根回ししていなかったのか、私に負け、落ちた。
彼女の悔しそうな顔をみてすっきりした。
そして私は堂々とクラスを取り仕切り、HRの時間も担任の女の伝えたいことを事前に聞き出し、黒板に書いてクラスメイトに伝え、無駄口を叩かせないようにした。時間が短縮され、早く帰れるようになった。
3年生になってもクラスメイトと担任は変わらなかった。
また学級委員を決める時期がきた。
Pさんと、何故か担任からも今回立候補する?と聞かれた。
探りにきたな、と感じたので、しません、と答えたが、当日になって、立候補します。と言った。Pさんは、立候補しないって言ってたじゃん!と言ってきたが、気が変わった、とだけ返した。
そしてまた私が選ばれた。また私の好きなようにさせてもらおうと思った。
2度も私に打ち負かされた彼女の姿をみて、今までの茶番への恨みはなくなった。
私に2度も舞台を潰された彼女はいまもどこかでドラマを演じているのだろうか。
きっとくだらないおままごとみたいなことをずっとしてるんだろうなって思う。
でも彼女はきっと主人公になれない。
どっかでみた安いストーリーの真似事しかできないから。
シコちゃんかっこいい
返信削除永遠に推せるインターネットアイドル
時を止める女、で笑った
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