夫婦別姓ってよく話題になるけど、
正直、私は結婚して相手の苗字にするのはそんなに抵抗ない。
でも「佐藤」とか「鈴木」とか、あまりにもありふれた苗字は
ちょっと嫌かもって思っちゃう。
ごめん、偏見だよね。笑
でもさ、
「夫婦別姓がいい」って女が言うと、生意気とか、わがままとか、
「家族の絆が〜」とか言われるの、なにそれって思う。
どうして“男の名前に従う”のがデフォルトなんだろう。
名前って、
呪いじゃない?
キャバ嬢もホストも、
かっこいい源氏名つけて別人になるし、
「千と千尋」だって、名前を奪われて「千」になった瞬間、
子どもの尊厳はすっと消える。自分の記憶すら危うくなる。
あれが風呂屋(=売春宿)のメタファーだっていう考察もあるし。
千と千尋で、千尋が自分の本当の名前を思い出して、湯婆婆の呪いから解放されるシーンに涙した男性がいたとする。
その“名を奪われる恐怖”に共感したはずの人が、現実で「奥さんが苗字変えるのって普通じゃん」って言ってるのを見ると、
もうホラーだなって思う。
魂の一部を奪われることの重みを、物語の中でだけ感じてる人たち。
本当の“神隠し”って、こっちじゃない?
西洋の悪魔もさ、
“名前を知られたら力を失う”って設定がよくある。
名前って、
人格であり、情報であり、支配権でもある。
それを「奪う」ことを、
まるで呼吸するみたいに当たり前にやってきた社会って、
けっこう怖いと思う。
昔みたいに「名字=土地や家業」って意味があるならまだわかるけど、
今なんてほとんどサラリーマン家庭じゃん。
なにを引き継ぐの?名字?エゴ?
だからって「女性差別だ!」って騒ぎたいわけじゃない。
ただ――
私は、誰かの“佐藤さん”になって、消えていく人生はちょっと嫌かも。
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