2025/09/25

苗字って、呪いだと思う

夫婦別姓ってよく話題になるけど、

正直、私は結婚して相手の苗字にするのはそんなに抵抗ない。

でも「佐藤」とか「鈴木」とか、あまりにもありふれた苗字は

ちょっと嫌かもって思っちゃう。

ごめん、偏見だよね。笑


でもさ、

「夫婦別姓がいい」って女が言うと、生意気とか、わがままとか、

「家族の絆が〜」とか言われるの、なにそれって思う。

どうして“男の名前に従う”のがデフォルトなんだろう。


名前って、

呪いじゃない?


キャバ嬢もホストも、

かっこいい源氏名つけて別人になるし、

「千と千尋」だって、名前を奪われて「千」になった瞬間、

子どもの尊厳はすっと消える。自分の記憶すら危うくなる。

あれが風呂屋(=売春宿)のメタファーだっていう考察もあるし。


千と千尋で、千尋が自分の本当の名前を思い出して、湯婆婆の呪いから解放されるシーンに涙した男性がいたとする。

その“名を奪われる恐怖”に共感したはずの人が、現実で「奥さんが苗字変えるのって普通じゃん」って言ってるのを見ると、

もうホラーだなって思う。

魂の一部を奪われることの重みを、物語の中でだけ感じてる人たち。

本当の“神隠し”って、こっちじゃない?


西洋の悪魔もさ、

“名前を知られたら力を失う”って設定がよくある。


名前って、

人格であり、情報であり、支配権でもある。


それを「奪う」ことを、

まるで呼吸するみたいに当たり前にやってきた社会って、

けっこう怖いと思う。


昔みたいに「名字=土地や家業」って意味があるならまだわかるけど、

今なんてほとんどサラリーマン家庭じゃん。

なにを引き継ぐの?名字?エゴ?


だからって「女性差別だ!」って騒ぎたいわけじゃない。

ただ――

私は、誰かの“佐藤さん”になって、消えていく人生はちょっと嫌かも。

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