2026/04/01

Harder better stronger

今日赤毛のモデルの男の子と遊んだ。

餃子屋に行った。
モデルとしては成功してなくて、ラグジュアリーショップで働いてる子だった。

制服のまま来てって言ったら、そのまま来た。
すごいスタイリッシュなハンサムな子が餃子食ってる姿がウケた。

そのあと、カラオケに行った。
かっこいいけど歌は下手くそだった。

なんか全然エロい雰囲気にならないから、
時間が迫ってるときに歌わなくてもいいからノリのいい曲掛けようと思って
Daft punk のharder better strongerを入れた。

そしたら踊り出して、キスしてきた。

そのあとセックスした。

赤毛って、文学で
魔女扱いとか、淫乱な存在として描かれることが多い。

そういうモチーフになる理由がわかるくらい美しい身体をしていた。

肌が異様に柔らかかった。
ピンク色の肌に生えてる体毛がライトに当たるとオーラみたいに光ってた。

セックスは驚くほど正確で、退屈だった。

今までみた男性の身体の中で1番美しかった。

いい思い出。

家に帰ってきたあとも
彼の身につけてたdiorのSavageの香りが私にも染み付いてしまった。

Savageって名前の香水をつけてるわりには
機械的だった。

ほんとdaft punk のあの曲みたいな。

——— ©️DSH / 2026

2026/03/27

マッチングアプリにて犬死に

5年くらい前、近所に住む男の子とtinderでマッチした。

会う前に電話したけど、喋り方が無理で
「この段階でもうタイプじゃない」と言ったら、
「ええ、なんでやねん」と言われた。
なぜかそのまま友達になった。

隣駅に住んでいたから、たまにこっちまで来てもらって、駅前のしょーもない居酒屋で飲んだ。

シュンくんは皮肉屋で、基本的に何も信じていなかった。
家族はその逆で、なんでも楽しそうに信じるタイプらしい。

学生の頃、家族がトイプードルを飼うと言い出した。
シュンくんは「どうせ途中で飽きるからやめとけ」と言ったけど、
犬より家庭内の立場が低かったから、普通に無視された。

案の定、家族は飽きた。
世話をしていたのは、結局シュンくんだけだった。

「アイツだけが俺を理解してた」と、彼は酔うと泣いた。
理解していたのが犬なのか、
“最後まで残った存在”だったからなのかは、よくわからない。

ちなみにその犬は、家族でキャンプに行ったとき、
目を離した隙に他の犬に喧嘩を売って、噛み殺されたらしい。

そんな死に方あるのかと思ったけど、
シュンくんの話って、だいたい最後がそういう終わり方をする。

ただ、彼が言っていた一言がいまだに好きだ。
彼はアプリで知り合った女の子に対して
「どうせなら色んな人見てから俺を選んで欲しい。」
と言っていた。

いまだに誰にも選ばれていないけど。
条件だけは、ずっと変わらないまま。

——— ©️DSH / 2026

2026/03/24

大谷級バゲット

この前、tinderでフランス人の男の子と会った。

たまたま返事したら話が合って、面白そうだったから。

私より4つ年下で、身長は196cm。

メッセージではフラートしてくるくせに、会うとやけに真面目で、1回目のデートでは居酒屋を2軒はしごして、30分以上公園を歩いたのに、何もしてこない。

別れ際、駅で「キスしていい?」って聞いてきて、軽くキスされた。

2回目に会う予定だった日、
昼に「バルコニーに閉じ込められてる。」と連絡が来た。

冗談かと思ったら本当だった。

中途半端に鍵をいじって外に出たら、そのまま締め出されたらしい。

しかもTシャツ一枚。

寒いって言ってた。

電話もできないというから、私が管理会社に連絡して、合鍵を持ってきてもらうことになった。

よく知らない男をバルコニーから救出をしている自分がちょっと面白かった。

でも同時に、なんか冷めた。

こういう情けない瞬間って、回収できない。

無事に部屋に入れたって連絡のあと、今夜やめとく?って聞いたら「会いたい」と言うので、一応会った。

焼き鳥は美味しかった。

帰り際、彼はフランス語で哲学っぽい諺を言った。

「Les bons comptes font les bons amis」

割り勘のあとにそれ言う?

私は普通にキレた。

彼はひたすら謝っていた。

今思うと、

196cmのちんぽこだけは、見ておいてもよかった気がする。

どんなバットだったんだろう。

フランス人だし、やっぱりバゲットなのかな。

それとも、見かけだけで中身は空洞だったのかもしれない。

——— ©️DSH / 2026

2026/02/26

自分のことで泣けない女の子

夢を見た。映画みたいな夢。
北野ブルーみたいな暗い映像だった。
夢の中で、私は家を追われた未成年だった。

理由はわからない。ただ、どうしようもなく悲しくて、パジャマで夜の道を歩いていた。ガラケーで同い年の彼氏に「会いたい」と打った。返信はこなかった。

暗い道を、とぼとぼ歩く。

彼を見かけた。青ざめた顔で車を運転していた。車に近づくと、彼は降りてきて、「お母さんが連れ子の弟を殺しちゃった」と言った。

私は泣いた。
なんて酷いことをするの、と。

そのときナレーションが流れた。

「この女の子は、自分のことで泣けない。人のことでしか涙が出ない。」

そこで目が覚めた。

起きた瞬間、ものすごく悲しくなった。
現実では、彼は返信をしていたし、私は家も追われていない。それでも、胸の奥がぐしゃっとなった。

私はよく、天真爛漫だと言われる。
30代になってもそう言われる。
それは褒め言葉なのか、未熟の宣告なのか、いまだによくわからない。

でも夢の中の私は、暗い道を歩いていた。

本当は、自分のことで泣けなかったのかもしれない。

優先順位の話をしても、倫理観を語っても、ロマンを分析しても、最後に残るのは「安心できる場所がほしい」という、どうしようもなく幼い願いだった。

それを口にすると、強さが剥がれ落ちてしまいそうで、いつも黙ってきた。

お母さんとずっと一緒にいたいと思う。でも一緒にいると消耗する。布団の中で丸くなっているときだけ、少し無防備になれる。

もしかしたら、完全に丸くなれる場所なんて、もうどこにもないのかもしれない。

そう思ったら、涙が止まらなかった。

苦しくなるくらい泣いた。

でも、泣いたら寂しさはなくなった。

夢のナレーションは間違っていた。

私は、自分のことで泣ける。

——— ©️DSH / 2026

2026/02/15

ポチャン。

昨日はバレンタインだった。

日本の女性から男性へチョコを贈る文化も好きだし、ヨーロッパの男性が女性にバラを贈る文化どっちも好きだ。
そもそも私は花を贈ることが好きかもしれない。

男性に花を贈ったことはないけど、女性の知人友人に花束をプレゼントしたり、庭で綺麗な薔薇が取れる時期にパーティーに呼ばれたら、ブーケを作って持って行ったりしていた。

バレンタインの出来事じゃないけど、
デートの待ち合わせにいつも15分くらい遅れてくる人がいた。

まあ、直前まで連絡取ってたし、
お腹が痛くて遅れるって連絡が来ていたので
全然気にしてなかった。
そもそもその人の家から遠いところで会ってたし。

だけど毎回、腹が痛いって連絡が来てて、
最初は遅れてしまうエクスキューズなのかと思ってたけど、
だんだん、どうしようトイレ混んでる、とか実況してきた。

ああ、こいつほんと脱糞こいてるんだ。
緊張感ないやつだなあ。毎回毎回。

って思ったら、
あだ名がうんこマンになって、
ドーパミンが切れた。

ロマンは、清潔なフィクションであってほしかった。

こういう男に薔薇は似合わない。
せいぜいトイレットペーパーだ。
しかもシングルロール。

——— ©️DSH / 2026

2026/01/24

君は他の子と違うね

昔、エマ・ワトソンが
何かのスピーチで
「女の子は男性の前で自分を馬鹿に見せようとしちゃだめ。
それって自分を下げることだ。」
と泣きそうな顔になりながら、話している動画がネットで話題になった。

割と、世界中の女の子の心を掴んだ動画だったと思う。

日本でも、「合コンのさしすせそ」という女子が男子に好かれる会話テクニックみたいなのが、MVみたいにもなってたし。

ちなみに、さしすせそとは、
さすが、知らなかった、すごい、センスいい、そうなんだと自我を消して話すことで男性のエゴとポコチンを撫でる行為。男性にも失礼である。

ただ最近は、男性もバカな女の子は嫌だって風潮があるみたいで、そこまで自我のない女子は好かないようだったり、時代の流れで、そこまで女性が男性に媚びる必要はなくなったように感じる。

だけど、その先にできたのは、
男性に媚びない女ではなく、
男性に“評価される知的な女”という、
また別の都合のいい像に感じる。

女性がデート相手に「地頭いいよね」と言われて、喜んでるポストを見て、

私はなんで男性が女性の知性を評価するポジションに立っているのか全くわからなかった。
男性も悪気があって、言ったわけじゃないのも想像できる。

知性は本来、点数をつけられるものじゃないし、
対等な関係なら「評価」ではなく「共鳴」になるはずだ。

男女混合の空間にいないと、異性の視点ってどんどんわからなくなってくる。
たぶん、こういう評価を下す男性はまともな女性と普段関わりがなく、女性が普段何を考えているか、どういう生き物か知らないから単純に、女性の思考に驚いたのかもしれない。

ただ、なぜか上からジャッジをくだすような言い方なのか。無意識に自分は評価者だと思っているのか。それとも、対人関係の知性がないのかもしれない。

そもそもデート相手の社会人男性が同い年だったら、
せいぜい数百万“程度”年収が高いだけだろう、
そして、日本の企業はだいたい年収1000万が頭打ちだったりする。

すでに年収が倍くらいある男性に評価されるならまだしも、数百万程度でジャッジを下すなんて、知性があったら恥ずかしくてできない。

大学生同士で明確な偏差値の差があっても、
俺は高学歴だから、お前は下みたいな態度もよくないと思う。権威主義だ。ただ良い大学に行っただけでまだ何も成し遂げてない。

高学歴で社会的地位もある男性がそうじゃない女性をデートに誘い、マウントを取ることも許されない。権威主義だ。
それは関係性を壊す、いちばん安い態度だ。
女性の他の魅力で惹かれたのに、なぜか自分の土俵で戦わせようとする。卑劣な行為だ。

男性だって、
TikTokで変なダンスを踊り、動画撮って、再生数がすごいスキニーとカラフルなスニーカーを履いた男に
「お前以外とやるやん笑」
って言われたら、なんかむかつかない?

男性とデートみたいな環境で話すと、褒めたつもりで評価してくるからうんざりする。

それは「君は他の子と違うね」みたいな別の言葉だったりもする。

人はそれぞれ、これって私だけ?って部分が誰にでもあると思う。
その孤独に、やっとわかってもらえたみたいな言葉が落ちてきたら、一瞬嬉しくなるのもわかる。

ただ、君は(思ったより)賢いね、君は他と違う(から面白い)みたいな評価は無意味だ。

この時代、女性は男に容易にジャッジされてはいけない。

「君は他の子と違うね」と言われるたび、
私はその言葉が示す“他の子”の輪郭の曖昧さに、
いつも少しだけ冷めてしまう。

たぶん私は、
評価されたいわけでも、
特別扱いされたいわけでもなく、
ただ対等に話したいだけ。

——— ©️DSH / 2026

墓石屋の娘の恐怖

子どもの頃、ロサンゼルスで墓石屋の娘に会ったことがある。

太陽がやたらと明るくて、空は青くて、
あの街は死の話をするには、あまりにも似合わない場所だった。

その子は、何の前触れもなく言った。

「人間って、死んでも一回生き返る可能性があるんだって。
もし、遺体を焼いてる途中で目が覚めたらどうしよう。
めっちゃ怖くない?」

私はそのとき、知識もなく、反論もできず、
ただ「確かにそれは怖いな」と思った。

焼却中。
意識が戻る。
誰にも気づかれない。

今考えれば、そんなことは起きない。
心臓が止まって時間が経てば、脳も臓器も不可逆的に壊れる。
医学的にも、制度的にも、そこに“目覚め”の余地はない。

それでも、人間はミラクルという言葉が好きで、
だから通夜という時間があるのだと思う。
奇跡を待つためじゃなく、
「もう戻らない」という事実を、
生きている側が受け取るための猶予として。

理屈はわかっている。
でも、あの話は、今でもどこか嫌いじゃない。

世界には、完全に説明されすぎているものが多い。
死も、制度も、安心も、全部きれいに整理されている。
でも、あの話は、その整理された世界に、
一瞬だけ裂け目を入れる。

絶対に確認できない瞬間。
もしも、という想像。
知ってしまった気になる感触。

たぶん、陰謀論に惹かれるときの気分って、
こういう感じに近いのだと思う。
信じたいわけじゃない。
ただ、世界が完全ではないかもしれない、
その“手触り”が残る感じ。

あの話を聞いたのが、
ロサンゼルスだったのもよかった。

太陽がキラキラして、
死なんて存在しないみたいな街で、
いちばん暗い想像をしたこと。

それは今でも、
少しだけ怖くて、
少しだけ美しい。

2026年は、
どんな“世界”から目覚める感覚を味わえるのだろう。

感覚がまだ生きてることを願う。


——— ©️DSH / 2026